主催:群馬県体育協会 群馬県ソフトテニス連盟
平成15年度総合一貫強化対策
アドバイザーコーチ招聘強化事業

ソフトテニス競技

平成16年1月24日〜25日  渋川市総合公園体育館
参加者集合写真

 この事業は群馬県競技スポーツ推進実施計画に基づき、本県から全国大会や世界大会で優勝する競技者を輩出し、国民体育大会で優秀な成績を収めるため、県内外から優れたアドバイザーコーチを招聘し国体に対する意識の高揚と競技力の向上を図ることを目的として開催されます。
 今回は国体成年男女の強化合宿にあわせて、ナショナルチームコーチの斉藤 広宣先生(松戸市役所)を講師にお招きして開催しました。


斉藤 広宣先生
 

124日(土)
1 開会行事

県連松村会長 挨拶 
秋塚成年男子監督より 講師紹介


斎藤先生より挨拶
「今回もよろしくお願いします。ぜひ積極的に参加してほしいです。技術はもとより、テ
ニスの理論について今回は特に勉強してもらいたいと考えています。」

2 講習
ボレー練習
ストレート上げボール 基本ボレーから 

要点1 手のひら感覚を大切に

・人差し指、中指もはずし、親指、薬指、小指だけでラケットを持ちボールを捕らえてみる
・面をボールの軌道に対し、垂直に厚く捕らえる様に
要点2 ボレーの長さをサービスコートよりも深く   
・しっかりと面を出して
・ネット際の低いボールは膝を曲げて処理
全体への注意点
実際の試合では、ボールは上下左右に飛んでくるわけですから、膝をリラックスしておく必要がある。そして送り足をつけてボレーすることが上下左右にくるボールに対応(反応)することになる。ボールを判断する瞬間の膝の曲げ、ボールを捕らえる時の手のひら感覚、ボールを運ぶときの送り足がやわらかくせわしくならないこと。

個々の選手たちへの注意点
1 厚い面でボールを捕らえてそのままボールを運んでいきましょう。
絶対に手でラケットを操作しないことです。
2 ラケットを持つ左手が、最後まで持ちすぎ。早めに離して右手の操作を楽にして上げましょう。ポケットに左手をしまっておいた方が自然になります。
3 打点をもう少し引き込んで捕らえ、腕で送るのでなく送り足で長いボール(深いボール)にして見ましょう。
4 軸足を決めてボレーでそのあとの送り足は、送り足が違います。決めてしまった(予想した)範囲のボールは取れますが、それ以外は捕りづらくなってしまいます。常に足をつけていくことが大事です。

ボレー技術の確認
・身体を起こして、送り足をつけていくこと
[リラックスして右足が入ることで(ここまでは予測のはず)、ボールが予測からずれても送り足があれば対応できる。]

・正面のボレーでは左足からタイミングを取り出し、右足の送り、そして左足の送りもどんどんしていく意識で行うこと
・左手はポケットに入れてボレーしてみること
(ラケットに添えていた左手は早めに離して右手を楽にしてあげよう)

   ランニングボレー練習  正クロス

基本と同じで、走るのが入るだけ
要点1 1歩目を行く方向に出すこと
要点2 面の操作をしないこと
要点3 上げ手に合わせずに、ランニングのスピードを上げること

 休憩 (10分間)

3分の1理論の解説  別紙参照 (松尾高校作成)

1 正クロスシュート展開から
まず、シュート展開に限ると、コートは3分の2になることを理解して下さい。おのずと想定サイドラインも変わってきます。
前衛の基本は自分のエリアに打たせてとることで、そんなに攻めていって取れるものではない。誘い、守りが基本。そのための基本ポジショニングと相手後衛の動きに合わせたポジショニングが大切になる。相手後衛2歩分に対し、自分は1歩分。
    あくまでもシュート展開に限定

     練習パターン1
後衛は基本ポジションから、センター方向へ二歩分移動し手持ちのボールを正クロスへシュート。
前衛は基本ポジションから、後衛の動きに合わせて一歩分中よりにポジションを変え、正クロスシュートに対し、ランニングボレーに出る。
このとき、前衛は左足からサイドステップ気味に移動した方がその後の動きに対してスムースになる。
    練習パターン2
後衛はパターン1と同様に動き、今度は右ストレートコースへシュート
前衛も同様にポジショニングし、サイドに打たれたボールに対し、取りに行く。
パターン1と同様にポジショニングすることが大切。     
     練習パターン3

後衛は基本ポジションからサイド方向へ2歩分移動し、手持ちボールを正クロスへシュート。
前衛は基本ポジションから、1歩分サイドへポジションを変え、そのボールを獲りに行く。このとき、前衛は後衛の動きに合わせて、右足からポジションニングを開始した方が良い。
     練習パターン4
パターン3と同様にし、後衛はストレートコースにシュート。
前衛は同様に、ポジションを変え、獲りに行く。

     練習パターン5 応用

前衛側からやさしい上げボールを出し、後衛はそのボールを正クロスへ打ち込む。
前衛は、相手後衛の動きに合わせて、ポジショニングし、ポーチに出る。
   実際は自分の後衛の打ったボールの深浅、スピード等によって相手が打つコースが変化するので、この理論をもとに多少ずれを修正していく必要が出てきます。

ストローク練習

特に後衛はボールを引き付けて打てるように、次のような練習をしてみるのも一つ。

 練習1 センターからストレートにやさしいボールをだし、それを後衛は指示に従って正クロスと逆クロスへ打ち分ける。
指示1 次の順番の人が、打つ間際に「1」「2」をいう。「1」ならば正クロス、「2」ならば逆クロスへ打ち分ける。

指示2 1〜10までの数字をいい、奇数ならば正クロス、偶数ならば逆クロスへ打ち分ける。

指示3 「1+4」「3+5」等を指示し、答えが奇数ならば正クロス、偶数ならば逆クロスへ打ち分ける。
 練習2 相手コートに前衛を立たせ、その動きを見て打ち分ける。
指示1 前衛がモーションをかけた方向に打つ。

指示2 前衛がモーションをかけた方向の逆に打つ。
    最初は早めに大きくモーションをかける。その後、だんだんモーションを遅らせていく。

(以上記録は 中体連諏訪先生でした。有り難うございました。) 

  
125日(日)


新ルールによって想定されるセカンドレシーブ時の前衛アタック攻撃への対応について時間をかけて練習しました。

対応方法としては、2とおり考えられる。
1つは、これまでのルールで培ってきたように、
ネットにあまり詰めないで中間ポジションから
ローボレーを使う。
もう一つはネットに詰めてアタックを止める。
前々回のルール時に使っていたポジション。

これから前衛の技能が高まるにつれて後者が多くなるであろう。





斉藤先生のサイドアタックを止めるバックボレー


セカンドサービスの落下点の延長線上に右足を置き、
少し早めに軸足(右足)を決定左足をしっかり踏み込み
身体を立てた状態で、立て面でボレーする。



その後ファーストサービスのレシーブから展開練習

前衛がネットについているので、ファーストサービスがこれまで以上に有効である。
レシーブ等でストレートロブも有効になってくる。









3 閉会行事







 斉藤先生には遠路はるばるお越しいただき本当にご苦労さまでした。